神と神をわけたいか

神はUnicodeでU+795E上にマッピングされている。
一方、神はU+FA19上にマッピングされている。

Unicodeの意義からするとこれは奇妙なことである。神(U+975E)は各国の文字コードに割り当てがあるので、なんら問題はない。神(U+FA19)は今のところJISとAdobe-Japan以外でコード割り当てがない。つまり、神(U+FA19)は他の漢字文化圏では需要が殆ど無いか、Unicodeという国際規格云々の前に国レベルの文字コードとして包摂されている可能性が高い。
このような字形は普通、U+975Eの中にU+FA19を異体字として包摂するのが本来の方法である。わざわざ異体字に別のエリアを割当てるのは異質に感じる。Unicodeとして漢字統合を進めたのだから、使用頻度に関わらず、異体字は同じ文字コードを割当てるべきだったのではないか。Unicode側の言い分としては、広く流通している漢字なので、別コードを割当てたということになっている。
今回問題にした字はたまたま別の文字コードが割り当てされているが、異体字で同じコードに包摂されている字も存在する。その辺りの基準が見えてこない。
ここまでがUnicode側の問題点。

Windows環境では、この漢字表示に混乱が見られる。
MS Pゴシックやメイリオでは正しくU+975EとU+FA19が区別されており、両者ともUnicode標準の字形に近い。このフォントを使う限りにおいては、ほぼ入力者の意図通りに区別されて表示される。
一方で、非漢字言語圏から参照される割合の高いArial Unicode MSではU+975EもU+FA19も同じ神として表示されてしまう。

コード上では別の字として扱われるが、フォントによっては同じ字として扱われている「神」。
なかなか、受難の漢字である。


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