夕食の買出しのついでに公立図書館に立ち寄った。
不要な照明を落としているからだろうか、震災前より館内は薄暗い。
そして、蒸し暑い。自治体の施設だけあって、エアコンを極限まで使用しないようにしているのだろう。非常用排煙窓まで開けて対応している。利用者の不快を少しでも和らげる為か、団扇の貸し出しもやっている。
自治体の施設が率先して、節電に取り組むという姿勢は十分に理解できる。
問題はそれを図書館が行なうべきか、という事である。
この図書館、結構な密度で背の高い書架が並んでいる。書架にもそれなりの密度で本が収納されている。
となると、折角窓を開けて外気を取り込んでも、空気の流れは館内の背の高い書架に遮られてしまう。また排熱は書架の間で滞留する。結果、館内には人間が発した熱気が篭り、蒸し暑い状態となる。これは利用者へのサービスの質の低下に繋がりかねない。また、フィルター等を通さずに闇雲に外気を取り入れることは、蔵書に大敵の害虫の侵入を許す可能性がある。
節電と図書館、中々難しい問題ではある。