コミックわんだーらんど2 始末

表題の通り、サークル参加したコミックわんだーらんど2

当日はこの冬、一番と言っても過言ではない寒波が中部エリアを襲った。
佐野も会場に向かう途中の凍結した橋で車がスリップしそうになった。危ない。
なんとか、地を這うようにして会場となる市民プラザに到着。車社会の富山県中心部だけあって、会場の地下に駐車場が完備。天候が荒れやすい冬の北陸の即売会において、外を経由せずに会場入りできるのは有難い。会場入りするまでは、貸ホール室であるマルチスタジオで開催するのだと思っていたが、オープンスペースのアトリウムで開催。一長一短があるので、どちらが同人誌即売会でベストな会場かは難しいと思う。
お隣のスペースには、北陸本専6と同じく横浜新聞研究所さん。

今回の頒布物は散々告知した通り、「電子書籍リーダーは学術用端末の夢を見るか」と「宗教文献の探し方」。
評論畑は4sp、3サークル。やはり、富山という地方都市では評論のサークル自体が少ない。頒布数は参加サークル数と比較すれば健闘したと思うが、やはり扱っているモノがモノだけに動きは鈍い。
この手のモノを扱っていると、高頻度で本気な質問を投げかける人と出会う。今回の質問は宗教関係の図書について。折角、電子書籍端末をサークルスペースで用意しているのだから、それを活用すれば良かったと後になって思う。自宅の学術専門書を全て持ち歩けるようになるのは何年後になるのやら…。このような人との交流は、非常に刺激的であり楽しいものである。(下手をしないか冷や汗モノなのだが)

即売会終了後、交流会。
このような試みは面白いと思う。一部の都市即売会では、居酒屋で交流会を開催していると聞く。富山という車社会ではアルコールの提供は実質的に不可能に近く、こういう即売会会場での交流が現実的なところだろうか。佐野は壊滅的に人の顔を覚えるのが下手なので、名札や名刺があると有難かった。

即売会後は、大人しくあまり寄り道をせずに帰宅。
昼の気温で路面状況も改善されていた。冬の即売会では前泊の必要性を感じた一日であった。

次回の開催は9月の1日。
まだ先なので参加するかは未定。前向きに検討中。

高知の「おもうつぼ」と山梨の桔梗信玄飴、それぞれお土産、ありがとうございました。

事務連絡:会場で宗教学入門書について佐野に尋ねられた方、会場で紹介した入門書の他に参考文献集として、下記のものを示しておきます。

近藤光博 著 読んでおきたい宗教論(第11版)
現代の宗教研究を俯瞰できる論文リスト。各論文の要点がピックアップされており、使い勝手が良い。

棚次正和・山中弘(編著)『宗教学入門』ミネルヴァ書房 2005
基本的な入門書だが、第5章の「宗教学を学ぶ人のための基本文献」は本書の特徴と言っても良い。宗教学を学ぶ上で、必ず名前は知るという古典的な名著について1冊1ページの配分でコンパクトに書評が掲載されている。また附録の「現代の宗教研究一〇〇選」もオススメ。


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