終の計画

手元に日本人の年齢別(5歳区切り)の死因を纏めた表がある。
例えば、20代での死因では不慮の事故や自殺の割合が多く、両者の合計で半数を超える。一方で、50代となると、ガンや循環器系といった身体の老化に伴う死が多い。
極めて大ざっぱに言うならば、若い人には突然と死が訪れ、それなりの年齢の人には前兆などがあり、ゆっくりと死がやってくる場合が多い。

ここまでが前置き。
そこで佐野からの提案。成人を迎えたら、死への準備をしましょう。
それなりの財産があれば遺言状を、そうでなくても最低エンディングノートは用意しておくことにより、残された人の負担が軽減されます。
では、いつ頃の年齢になったら死への準備を始めれば良いか、という問題が発生します。佐野は冒頭のデータより、成人後を勧めています。確率は低いが、当たると時間的猶予が少ないのが若者の死です。
内容については、既に様々な解説が成されていますが、財産があればその事柄を、あまり無ければ葬儀・埋葬に関する事を書いておく事をオススメします。現代の葬儀は価値の多様化により、極めて多種化しています。例えば、ほぼ火葬だけを行う直葬、散骨、樹木葬などといった従来の日本人的概念に無い弔い方も増えてきています。

あと、趣味の物についての指示を書いておくと良いと思います。
一般常識から見れば二束三文の品でも、その世界では評価が高いという品など、その趣味の知識を有していない遺族の助けになります。

以下、余談。
なぜこの様なエントリーを書こうと思ったのか。
まもなく30になるという人の突然死を体験したからです。翌日の予定を父親と話していて、起きるのが遅いと思って部屋を訪れたところ、既に息を引き取った後だったらしいです。持病もなく、医者の見立てでは突然死とのこと。


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