まず、三管とは何か。
ご存知の方もいるとは思いますが、雅楽でいう三管とは「篳篥・龍笛・笙」の3つの管楽器を指します。それぞれの楽器は、地上の人々の声、天をいく龍の声、地上へ差し込む光を表現していると言われています。なお、雅楽のプロ(純粋に雅楽演奏でも飯を食っていけているという意味で)の方に誰も聞いたことの無いはずの「龍の声」について説明してもらいましたが、十分には理解できませんでした。
いずれにせよ、この3つの楽器が雅楽では重要な役割を占めています。
私の母校の大学では雅楽の講義も用意されてた。
しかし、雅楽という名称にも関わらず、楽器は龍笛のみとなっている。恐らく、楽器の費用や準備にかかる手間を勘案した結果だと思う。笙では入門用でも10万円はする。また、篳篥は演奏前に廬舌を緑茶で柔らかくする必要がある。このような理由や汎用性の高さで龍笛が選ばれたのでは、と思う。
実を言うとこの頃、大学で龍笛の講義を取りつつ、趣味で篳篥を個人的に習っていた。
唱歌が龍笛と篳篥では似ているところがあるので、同じ曲だと意識しないと別の楽器の唱歌となり苦労したのを覚えている。
雅楽に詳しく、笙をやっていた友人からは「よく二股できるねぇ」と言われた。
引っ越した今の所では、雅楽に対して積極的な地域ではないらい。ゆえに、この人から教えを請いたいという人を見つけられず、休止状態である。
元々の住んでいた場所の雅楽の盛り上がりやスキルが全国的平均から見て活発すぎた、というのもあるだろう。
もう少し生活に余裕が生まれれば、また篳篥を再開したいと思う。