WD製HDD、RMAの顛末(後編)

梱包が終わり、後編です。
EMSラベルへの記入や梱包などの前編は1つ前のエントリーにあります。

最寄りの郵便局ではなく、支店窓口に最終便に間に合うよう、持ち込み。せっかく、EMSを利用するのに数キロ差で半日余計かかるのは勿体ないので…。
予定通り、最終便に積み込まれ、その日の内に最寄りの国際交換局に到着するも、通関業務が時間外のため翌日に持ち越し。
翌朝に通関許可、第一便でシンガポールへ向けて空輸される。WDのRMA業務を代行する業者が休日だった為、数日間シンガポールの配達局内に不在扱いで留置されてしまった。日本郵便がウェブサイトで案内している配達目安通り、配達局まで2日で到着している。推定飛行ルートは、NGO→SIN。

数日後、WDよりメールにて、RMAを受理した旨のメールが到着。この後、代替品のHDDの型番やトラッキング番号の情報が記載されたメールが送られてくる。今回の場合は、翌日には発送処理がなされたので、1通のメールに受理と発送の連絡が記載されていた。

受理の翌日、マレーシアの物流拠点からFedExが荷物をピックアップ。今回は、FedEx international economy扱いで発送された。
アジア地域では、中国の広州にハブ空港がある関係で、そちらを経由して関空に到着。配達先が、FedExの直接配達エリア外のため、別業者に委託され、ピックアップから8日で到着。推定飛行ルートは、KUL→CAN→KIX。

代替品のHDDは、中央にHDD用の穴があるスポンジシートに納められ、シート全体が上と下から片面波打ちのスポンジで挟まれていた。シンプルかつ確実に衝撃を緩和する梱包方法だと思われる。
ちなみに、またRMAを利用する際はこの梱包材一式は丸ごと再利用できるので、廃棄せずに手元に残しておくとよいと思われる。まぁ、本来ならばRMAなど使わないに越したことはないのだが。

今回は、ミドルレンジ用のBlueクラスのHDDをRMAしたが、代替品はハイエンド用のBlackで帰ってきた。いわゆる当たりの状態である。普通は同等品で返ってくるのだが、アップグレードされた背景には、タイ洪水による影響もあるのだろうか。WDの場合は、代替品の型番は枝番を含めて、トラッキング番号が記載されたメールに載っている。
この代替品のHDDは、新品と同じようなラベルで一見して分からないが、日付の後にRの文字が入っており再生品だということが示されている。裏側のコントロール基板も再生品らしく、経年によるランドの変色が見受けられた。S.M.A.R.T.値は通電回数2回、使用時間0時間となっていた。
この後、全セクタに読み書きを数回行い、純正ソフトで診断をかけてみたがエラーは見受けられなかった。どうやら一応は良品となって帰ってきたようだ。ごく稀に代替品が不良品で帰ってくることがあるので、未開封・未使用で売り飛ばす以外では、エラーチェックは必須だろう。それにしても、稀にあるという不良品が代替品として送られてくるという事案は輸送中に壊れたのか、そういう品質管理なのか、謎である。


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