表題の通り、Microsoftのワイヤレスマウスを購入した。
この会社、ソフトウェア製品は駄目駄目な事が多々あるのだが、ことハードウェア製品では堅実な作りでなかなか壊れない。以前使っていた、名作マウス「IntelliMouseOptical」は8年以上の使用に耐えてくれた。残念ながら、経年劣化と使用時のケーブルストレスにより、USBケーブルが内部断線してしまった。
そんなエピソードがあるので、マウスはMicrosoft、キーボードはFPUと会社を指名して購入している。
今回マウスを購入するにあたって、ノートパソコンがBluetoothに対応しており、貴重なノートパソコンのUSBポートを占領されたくないという理由でBluetooth対応マウスを希望していた。いざ量販店を訪れると、以外と製品が少なく選択肢が無い。どうもBluetoothは通信で他方式より電池を消費するらしく、遠慮されている模様。
仕方なく、2.4GHz帯を使った超小型レシーバーに対応しているMicrosoftの「Wireless Mobile Mouse 4000」を購入。
以下は使用1週間程度の簡単なレビュー。
まず、商品名にMobileという名が示すように、軽く、コンパクト。
単三アルカリ電池を入れても、100gを切る重量である。マウスの大きさは、佐野の手は平均より大き目なのだが、小さすぎるという事もなく、普段使いでも支障のない大きさである。ただ、4番目のクリックボタンが親指のホームポジションの上方に配置されている。佐野の大き目な親指では、指とボタンが1mm程度しなかく、意図しないクリックが発生してしまう事態が発生した為、付属ソフトで無効化。
マウスの動き検出は青色LEDを使った「BlueTrackテクノロジ」を採用。
以前の赤色LEDや赤外レーザーマウスでは正確な読み取りが困難であった素材でも正確に読み取りが出来るのがウリらしい。光源には結構強力な光を放つ青色LEDを使っているが、読み取り面からマウスが離れると、発光が確認できる程度まで減光して電力を抑える設計になっているようだ。あるいは、近年強力な青色光線の目への有害性がクローズアップされたことによる対策という意味もあるのだろうか…。
電池の持ちはアルカリ電池で公称で10ヶ月。24時間電源を入れて10ヶ月持つというのは有りえない話なので、24時間稼働の環境でどの程度持つかは現時点では不明。
背面に電源のオンオフスイッチがあるが、毎日の使用に耐えるだけの強度があるかは不明。公式には「移動時など、長期間使わない場合」のオフをアナウンスしている。
付属するナノレシーバーは、有効距離が5mとなっている。見通しではそれ以上でも使えるが(実測)、障害物があると2,3mでも厳しい感じがする。実際、デスクトップマシンの背面USBポートに接続して使用した所、ポインタが断続的に飛んで使い物にならなかった。ただ、このマシンのUSBポートの配置はナノレシーバーにとって、2方向が鉄板で電波が遮蔽されているという苦しい状況。
仕方なく、前面ポートで使用しているが、数少ない前面ポートが常時占有されるのは少々厳しい。
まぁ、このマウスが使う2.4GHz帯は乱立する無線LANなどでかなり電波帯域が汚染されているので、そういう意味でも厳しい。
追記:
7月7日に新品のアルカリ乾電池(推定製造月:2012-04)を使用開始。
8月29日にマウス表面のバッテリー残量警告LED(赤色)が点滅開始。
この間、24時間電源は入れっぱなし。電池のコンディションにもよるが、ざっくり言って、1.5~2ヶ月間の24時間運用に耐えるようだ。さらに、警告が出ている状態でさらに使用したところ、3ヶ日後に電池が尽きてマウスとしての機能が停止。この時点での解放電池電圧は安物DMMによると1.14V。
使用する電池をアルカリ乾電池から改良型ニッケル水素充電池(eneloopなど)に変更したところ、バッテリー残量警告LEDが点滅してから機能停止までの時間が短くなるという現象が発生した。充電池の特性である放電末期の急激な電圧低下に対応できていない為と思われる。
使用開始から1年と3ヶ月が経過した2013年10月、ホイールのラバーが加水分解で劣化、スクロール機能が使えないという症状が発生。無償交換に。